IAIのSEL言語を使って算術演算を行う命令です。
XSELやMSELで使用することができます。
- ADD:加算
- SUB:減算
- MULT:乗算
- DIV:除算
ADD・SUB・MLUT・DIV命令の記述方法
操作1に変数、操作2に数値を入力します。変数の中身に入っている数値と操作2に入力した数値を使って算術演算を行います。計算結果は操作1の変数に格納されます。
拡張条件 E | 入力条件 N,Cnd | 命令 Cmnd | 操作1 Operand1 | 操作2 Operand2 | 出力部 Pst | コメント Comment |
ADD | 変数 | 数値 | ZR | 変数の中身と数値を足算して変数に代入 | ||
SUB | 変数 | 数値 | ZR | 変数の中身から数値を引いて変数に代入 | ||
MULT | 変数 | 数値 | ZR | 変数の中身と数値を掛け算して変数に代入 | ||
DIV | 変数 | 数値 | ZR | 変数の中身から数値を割って変数に代入 |
※計算結果がゼロの場合は出力部がONします。
ADD・SUB・MLUT・DIV命令のサンプルプログラム
以下がサンプルプログラムです。
E | N,Cnd | Cmnd | Operand1 | Operand2 | Pst | Comment |
| | LET | 10 | 7 | | 変数10に数値2を代入 |
| | ADD | 10 | 5 | | 7 + 5 = 12を変数10に代入 |
SUB | 10 | 5 | 7 - 5 = 2 を変数10に代入 | |||
MULT | 10 | 5 | 7 × 5 = 35 を変数10に代入 | |||
DIV | 10 | 5 | 7 ÷ 5 = 1 を変数10に代入 (変数が整数型なのであまりは切り捨て) | |||
LET | 20 | 5 | 変数20に数値5を代入 | |||
LET | 10 | *20 | 7 + 5 = 12を変数10に代入 |
IAIプログラミングにおいて、これらの命令の多用はおすすめしません。なぜかというとデバッグが困難になるからです。IAIはPLCと違ってプログラムのモニタが困難です(ステップが進むたびに画面が目まぐるしく変化する)。プログラムの進捗とフラグ(変数)の整合性をとりながらバグだしする作業は大変です。なので、数値計算は基本的にPLCにやらせてIAIでは数値を受け取るだけにするのが無難です。