IAIのSEL言語を使って各軸の速度・加速度・減速度を制御する命令です。
XSELやMSELで使用することができます。
- VEL:速度を設定 [mm/s]
- ACC:加速度を設定 [G]
- DCL:減速度を設定 [G]
VEL・ACC・DCL命令の記述方法
操作1に数値を入力することで速度、加速度、減速度を設定できます。
スカラロボットの場合、CP動作の設定値となります。
また、接続している単軸ロボットやスカラロボットの最大速度以上の数値を入力するとエラーが発生するので注意してください。最大値は全軸共通パラメータのNo21、No22、No23で確認することができます。VEL、ACC、DCL命令を実行せず、なおかつポジションデータにACC,DCLの値を設定していない場合、全軸パラメータNo11,No12の初期値の値となります。それぞれ、0.3 G,0.3Gが初期値として設定されています。
本命令より、ポジションデータで設定した値の優先度が高いです。命令を実行してもスピードが変化しない場合、ポジションデータの設定値を削除してください。
拡張条件 E | 入力条件 N,Cnd | 命令 Cmnd | 操作1 Operand1 | 操作2 Operand2 | 出力部 Pst |
VEL | 速度(mm/s) | 禁止 | CP | ||
ACC | 加速度(G) | 禁止 | CP | ||
DCL | 減速度(G) | 禁止 | CP |
VEL・ACC・DCL命令のサンプルプログラム
E | N,Cnd | Cmnd | Operand1 | Operand2 | Pst | Comment |
VEL | 200 | 速度を200 mm/sへ指定 | ||||
ACC | 0.3 | 加速度を0.3 Gに指定 | ||||
DCL | 0.3 | 減速度を0.3 Gに指定 | ||||
MOVP | 10 | ポイント10へ移動 |
※速度の最小単位は1mm/s
※加速度の最小単位は0.01G
大抵の場合、速度はポジションデータ上で設定する場合が多いです。条件によってロボットの動作速度を変更したい場合は本命令を使用するようにしてください。