CMOSレーザーセンサの原理
CMOSレーザーセンサとはセンサとワーク間の距離を測定するセンサである。レーザー照射ユニットと受光CMOSセンサで構成されている。図に示す通り、ワークの高さによって反射光の受光スポットが異なる原理を利用して距離を計測する。一般的な光量検出型のセンサより精度が高いことが特徴。GV-H130ではミリメートル単位の計測において誤検知が問題にならないことが多い。ただしその分高価となる。アンプ込みで10万以上。
凹型ワークの底の検出には不向き
高精度に距離を測れるCMOSレーザーセンサにも弱点というものがある。ワークの底を検出することが難しい。なぜなら、照射光と反射光のトライアングルを形成できない場合は距離の検出が不可能となるからである。
よく、照射光がワークに当たっているのになんでうまく測定できないんだと頭を抱えている人がいるが、ワークの段差が反射光を遮っている場合が多い。「反射光をCMOSで受光できていない」ので測定できないのは当然である。照射光のスポットは目視確認できるが反射光においては難しいため見落としてしまう。
最近は安価なアンプ内蔵型のLRが登場しており使い勝手がよくなっている
この原理を利用した超コンパクトな距離センサも登場しておりLRという型式で発売されている。価格もGVに対して安価となっているが精度などでは劣る。キーエンスはこのセンサを距離センサではなく、どちらかというと透過型光電センサの代わりとして売りたいらしい。たしかに従来の反射型光電センサは誤検知が多いため、LRへの置き換えは理にかなっている。