KV8000を使用した雑感

キーエンス

いままで使用していたPLCは三菱のメルセックiQとシャープJW300だったけど
転職してからキーエンスKV-Studioを使い始めたからその雑感を書いておく。

1:ソフトウェアが親切設計になってる。
KV-Studioの使い方はGx-Works2とほとんど変わらないが、細かいところで気が利いている。例えばユニットアラームが出た際、ソフトの指示に従ってクリックしていけばアラームの解説から異常が発生しているコードの行まで飛ぶことができる。
ユーザーインターフェースがとにかく親切でわかりやすい。

2:ドライブレコーダ機能とリレーションマッピングは期待通りだった
ドライブレコーダ機能の保存容量は意外と大きく、1分程度なら余裕で録画することができるのがよかった。この機能はこれからのPLCの標準になってほしい。
リレーションッピングも同様に便利だった。このリレーションマッピング、クロスリファレンスの上位互換だね。クロスリファレンスは指定したコードに直接飛ぶのに対し、リレーションマッピングは関連するコードを引っ張ってくる感じ。

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3:しかしGX-Works2に比べて動作が重い
KV-Studio全般に言えることだが、ソフトの動作が重い。GX-works2なら一瞬で開けるクロスリファレンスもKV-Studioは開くのに1秒かかる。これは結構ストレスになる。
当然だが膨大なデータを処理するドライブレコーダ機能も開くのに時間がかかる。(20秒録画することで10MBくらいの容量になっていたはず)

4:プログラミングに柔軟性があるため初めて使う人は戸惑うかも
拡張ラダーモードを使えば一行にコイルを2つ以上記述することができる。このような書き方は三菱では禁止されているため戸惑った。この他にも、I/Oの入力と出力が両方Rで記述されていたりと不親切な点もある。(三菱は入力がX、出力はYであった)

(追加)ドライブレコーダでリプレイする際、コイルや接点がON・OFF(微分)するタイミングへジャンプすることができる。これが一番衝撃的で便利であった。これがないと、1スキャン感覚でコイルがONしているか調べないといけないので大変。