2022年、マレーシアに生産装置を入れてきました。
生産設備を海外に入れるにあたって気づいたこと、現地での生活について書く。
ペナン島について
成田からシンガポールまで6時間、乗り換えてペナンまで1時間、移動だけで1日が終わってしまう。
入国審査は適当だった、何も質問されない。
ペナン国際空港のロビーにタクシーカウンターがあるので、チケットを買ってタクシーへ
私が行ったのは雨季でジメジメした気候だった。
ジョージタウン
ペナンへの出張者はたいていこの街に滞在する。ホテルには別の日系メーカーの人間もたくさん泊まっていた。
観光地であり治安もよく、普段の生活でなにも困ることはない。
ただ、毎日の通勤でペナン大橋を渡る場合、渋滞に神経をすり減らされるだろう。
マレーシア人と仕事をするにあたって
現地の人口比でいえばマレー系の人間が多いが、仕事をするうえでは中華系やインド系とかかわることが多い。彼らは優秀で人を使う立場にあり、一方マレー系はおっとりしている。
皆まじめに仕事に取り組むため、少し驚いた。外国人は仕事に手を抜くといった偏見を持っていたからだ。作業も特に嫌がらず、自主的に仕事もする。いろいろと手伝ってもらえて助かった。
お国柄も関係しているが、日系人から気を使われながら仕事をするのであまりストレスがないといった点や、人件費が安いため人数が多く、仕事の負荷が低い点も彼らの態度を作っているのだろう。
工場に設備を入れるにあたって
彼らは装置の使い方について熱心に指導を乞い、学んでいく。日本人が帰った後に自分たちで設備をメンテナンスしていかなければならないと知っているからだ。
やる気のない日本人とは雲泥の差である。
現地からの質問は、装置の使い方、メンテナンスの方法が大半である。
機械部品が壊れても自力で修理し調整できる技術ももっている。
画像処理ソフトに詳しいローカルいて、CognexのVision proについては私より使いこなしており大変助かった。
ちなみに現地の単純作業者は1年たつと半分はいなくなるらしい。
作業者が欲しい企業はほかにいくらでもある。
以上。何かいろいろ書けるかと思ったが、特に書くこともないのでこれで終わりとする。
1か月程度ならよいが、それ以上は出張したくない。