CCLinkとEtherNet/IP。どちらもフィールドネットワークの規格ですが両者には違いがあります。
両者の違い
両者の最大の違いはコネクタ形状ですね。
CCLinkの場合、最大10MbpsとEtherNetより遅いですが、実用上気にする差ではないでしょう。
EtherNet/IP
![](https://iwashi-ocean.com/wp-content/uploads/2021/02/ethernet-conek.jpg)
CCLINK
![](https://iwashi-ocean.com/wp-content/uploads/2021/02/cclink-cone.jpg)
EtherNet/IPはよくあるパソコンのLANケールであるのに対し、
CCLinkは独自のコネクタを採用しています。
この独自コネクタがやっかいなので、これからフィールドネットワークを選ぶ人はEtherNet/IPにしといた方がいいでしょう。
なぜかというと購入時のコネクタは配線されていないので、自分で配線しなければなりません。
さらに6本を太いケーブルで束ねるのでケーブルが固くなるし取り回しが難しい。
CCLinkを追加するたびにコネクタを作る作業は、僕だったらめんどくさいのでやりたくない。
CCLinkとEtherNet/IP,どっちを選べばいいのか
それは、PLCに合わせて選んでください。
なぜかというと両者でできることが同じだからなんですよね。
どちらも産業用ネットワークの通信規格で、PLC間の情報やセンサの測定値をリアルタイムに収集したい時に使われます。2つの規格はサイクリック通信とメッセージ通信に対応しています。
なので、どちらを選んでもよいのです。使っているPLCと相性のよい規格を選びましょう。
具体的には
キーエンスPLCの場合は
![](https://iwashi-ocean.com/wp-content/uploads/2021/02/kv8000-e.jpg)
EtherNet/IP
三菱電機PLCの場合は
![](https://iwashi-ocean.com/wp-content/uploads/2021/02/qr-cpu.jpg)
CCLink
を選んでおけばOKです。
なぜかというとサポート体制に差があるからなんですよね。
キーエンスの営業はEtherNet/IPに詳しく、三菱電機の営業はCCLinkに詳しいので
万が一通信がうまくいかなかったときも電話で解決できる可能性が高いです。
PLCの取扱説明書も、三菱電機の場合はCCLinkの使用を前提に書かれています。
それぞれのメーカーが押している規格を使うのがよいですね。
ちなみに拡張ユニットを使えば
キーエンスPLCでCCLinkが
![](https://iwashi-ocean.com/wp-content/uploads/2021/02/kv-cc.jpg)
三菱電機PLCでEtherNet/IPが
![](https://iwashi-ocean.com/wp-content/uploads/2021/02/rj71.jpg)
使えます。
正直どちらでもよいのです。