TIMW・TIMC・GTTM(タイマー)命令の使い方

IAIのSEL言語を使って時間待ちをする命令です。
XSELやMSELで使用することができます。

  • TIMW:指定した時間だけ待機(※プログラムの進行を止める)
  • TIMC:指定したプログラムNoで実行しているタイマの進行時間を全てキャンセル
  • GTTM:コントローラ起動からの経過時間を取得

TIMW命令の記述方法とサンプルプログラム

操作1に入力した時間だけプログラムの進行を停止します。(他プログラムの動作は停止しません)
時間単位は「秒」で、0.01秒から99秒の範囲で設定ができます。
この命令を実行したプログラムの進行を完全に止めるという意味で、PLCでよく使われるタイマーとは異なります。PLCの場合はプログラムを進行させつつ裏でタイミングカウンタが動作して、カウントアップしたらコイルがONします。

拡張条件
E
入力条件
N,Cnd
命令
Cmnd
操作1
Operand1
操作2
Operand2
出力部
Pst
TIMW時間(秒)禁止TU
TIMW命令の記述仕様

以下がサンプルプログラムです。

EN,CndCmndOperand1Operand2PstComment
TIMW0.50.5秒間プログラムの進行を停止
LET23変数2に数値3を代入
TIMW*23秒間プログラムの進行を停止
TIMW命令のサンプルプログラム
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TIMC命令の記述方法とサンプルプログラム

操作1で指定したプログラムNoで動作中のタイマー TIMW,WTON,WTOF,READを全てキャンセルします。これは、待ち時間を解除して次のステップに移るという意味です。WTON,WTOF,READでタイムアウト時間を未指定にしている場合も同様にキャンセルされます。

拡張条件
E
入力条件
N,Cnd
命令
Cmnd
操作1
Operand1
操作2
Operand2
出力部
Pst
TIMCプログラムNo禁止CP
TIMC命令の記述仕様

以下がサンプルプログラムです。

EN,CndCmndOperand1Operand2PstComment
TIMC10プログラム10の時間待ちをキャンセル
TIMCのサンプルプログラム
EN,CndCmndOperand1Operand2PstComment
・・・・・・・・・
・・・・・・・・・
WTON25入力2を5秒間待つ
・・・・・・・・・・・・
プログラム10

GTTM命令の記述方法とサンプルプログラム

操作1で指定した変数に、コントローラ起動後の経過時間(単位10 ms)を格納します。容量は32ビットのため最大248日間の経過時間を記録できます。

拡張条件
E
入力条件
N,Cnd
命令
Cmnd
操作1
Operand1
操作2
Operand2
出力部
Pst
GTTM変数No禁止CP
GTTM命令の記述仕様

以下がサンプルプログラムです。

EN,CndCmndOperand1Operand2PstComment
GTTM1変数1にコントローラ起動からの経過時間を代入
・・・・・・・・・
・・・・・・・・・
GTTM2変数2にコントローラ起動からの経過時間を代入
SUB2*1変数2の数値から変数1の数値を引き算します。差分として変数2に格納された数値がプログラムステップ間の経過時間となります。
GTTM命令のサンプルプログラム