リレーとラダー回路の関係

リレーとは

トランジスタが登場する以前、電気回路のON・OFFはリレーを使って行われていました。コイルの電磁力で可動鉄片が動くことで外部出力が機械的にONします。

A接点とB接点

常時導通している接点をB接点、入力がONして初めて導通する接点をA接点と呼びます。

みなさんがいつも使っているリレーはこのような外見だと思います。以下リレーの場合、通常時5-9は絶縁しています。一方、13と14に電流を流すと可動接点が動いて5-9が導通します。

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リレーとラダー回路の関係

リレーを使って論理回路を組んでみましょう。A接点のリレーを直列に接続することでOR回路を作ってみました。入力R001、R002、R003の全てがONした場合、出力がONします。このように、リレーを使って論理回路を実現することができるのです。トランジスタのない1900年代初頭はリレーを繋ぐことで電卓の設計や生産設備の動作回路を作っていました。

リレーを使ったOR回路

重ねて説明しますが、ラダー回路とは論理回路のことです。
このラダー回路をPLCプログラミングソフトで表示した内容が以下になります。

R001、R002、R003の全てがONすると、R100のコイルがONします。R100をI/O出力ポートに割り当てることでR100端子から24Vを出力することができます。この論理回路の組み合わせで設備のアクチュエータやロボットを動かすことができます。