Keyence KV StudioでIF文を使う方法について解説します。
IF文の基本的な使い方
キーエンスのPLCはST言語でC言語ライクなIF文の使い方ができます。
最も基本的な文は以下の通り。
MR100のビットがONの場合、MR101のビットをONするプログラムです。
赤色が分岐条件、青色を制御文としています。
IF MR100 = TRUE THEN
MR101 = TRUE
END IF
← もしMR100がONならば
← MR101をONする
← IF文終わり
IF~ELSE文の基本的な使い方
MR100のビットがONの場合DM100に数値100を足し算し、
MR100がONでない場合はDM100に0を代入するプログラムです。
IF MR100 = TRUE THEN
DM100 = DM100 + 100
ELSE
DM100 = 0
END IF
← もしMR100がONならば
← DM100に数値100を足し算する
← MR100がON以外なら(OFFならば)
← DM100を0とする
← IF文終わり
IF~ELSIF~文の基本的な使い方
DM100が1の場合はMR100をONさせ、DM101が1の場合はMR101をONさせ、
その他の場合はMR100とMR101をOFFするプログラムです。
IF DM100 = 1 THEN
MR100 = TRUE
ELSIF DM101 = 1
MR101 = TRUE
ELSE
MR100 = FALSE
MR101 = FALSE
END IF
← もしDM100が1ならば
← MR100をONする
← もしDM100が1でなくDM101が1ならば
← MR101をONする
← もしDM100とDM101が両方1でないならば
← MR100をOFFする
← MR101をOFFする
← IF文終わり
※仮にDM101が1であったとしてもDM100が1の場合はMR101 = TRUEは実行されません。
※DM100が1で条件1が成立した場合、ELSIFやELSEといった条件2条件3の判定は行われないのです。
その他
KV8000でのIF文は、他の高級言語と同様に入子構造(ネスト)が可能です。
条件式にANDやORといった論理演算子を利用することもできます。