数値の表現方法

Keyence KV Studioでの数値表現の方法について解説します。

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BIN(Binary) 2進数

KVシリーズのPLCはCPU内部において、16ビットもしくは32ビットのバイナリデータで数値を取り扱っています。

DM100に数値10を格納したとすると、bit1とbit3がONします。

2進数はONもしくはOFFしか表現できないので命令語のオペランドとしては使用できません。

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DEC(Deciaml) 10進数

数値の前に「#」を入力することで10進数であると宣言できます。

キーエンスPLCでは16ビット毎のデータを1ワードとして管理します。
10進数の場合、扱えるデータ量は

  • 1ワード(16ビット):0~65535
  • 2ワード(32ビット):0~4294967295

となります。

10進数は命令語のオペランドとして使用できます。

HEX(Hexadecimal) 16進数

数値の先頭に「$」を入力することで16進数であると宣言できます。

10進数1514131211109876543210
16進数FEDCBA9876543210
10進数・16進数対応表


16進数の場合、扱えるデータ量は

  • 1ワード(16ビット):$0000~$FFFF
  • 2ワード(32ビット):$00000000~$FFFFFFFF

となります。

16進数は命令語のオペランドとして利用できます。

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BCD(Binary Coded Decimal) 2進化10進数

BCDでは4ビットで1桁の数値を表します。この点は16進数と同じですが、ABCDEFは使いません。
以下の数値は10進数だと#2439ですが2進化10進数で表現すると$0987となります。

2進化10進数の場合、扱えるデータ量は

  • 1ワード(16ビット):$0000~$9999
  • 2ワード(32ビット):$00000000~$99999999

となります。

ASCIIコード

1文字を8ビットの数値で表現する方法です。
数値を入力すると、ASCIIコード変換表に対応した文字を表します。

例えば16進数の$41はASCIIコードの「A」に対応しています。