Keyence KV Studioでビットデバイスを扱う方法について解説します。
ビットデバイスとは
ONとOFFのみを表すデータ型のことです。キーエンスのKV PLCでは以下のデバイスをビットデバイスとして定義しています。
デバイス名称 | 記号 | 機能 |
入出力リレー | R | 外部との入出力で使用するデバイス 内部補助リレーとしても使用できる |
リンクリレー | B | CPU内部で使用するデバイス 主に他機器との通信に利用 |
内部補助リレー | MR | CPU内部で使用するデバイス 電源OFFでリセットされる |
ラッチリレー | LR | CPU内部で使用するデバイス 電源をOFFしてもリセットされない |
タイマ(接点) | T | タイマ |
カウンタ(接点) | C | カウンタ |
コントロールリレー | CR | 指定した範囲のプログラムの有効無効を制御 |
これらのデータ型はコイルや接点として使用します。
入出力リレー R
- R:入力リレー
- R:出力リレー
拡張ユニットを使って外部機器からON/OFF情報を取り込むためのデバイスです。入力も出力もRを使います。三菱電機のメルセックの様に入力はX,出力はYといったような割付け方は通常行いません。
入力リレーは,スイッチやボタンの入力に使用し
出力リレーはソレノイドバルブの駆動やランプの表示に使用します。
リンクリレー B
PLCリンクなど、他機器とのデータリンクで使用するデバイスです。
他のビットデバイスと異なり16進数で表記します。
また、ローカルデバイス(@)として使用することはできません。
内部補助リレー R・B・MR・LR
内部補助リレーとして4種類のデバイスを使用することができます。
- R:拡張ユニットに割り当ててないリレー
- B:拡張ユニットに割り当ててないリレー
- MR:内部補助リレー
- LR:内部補助リレー
RとBは拡張ユニットに割り当ててないリレーを内部補助リレーとして使うことができます。
MRとLRの違いは電源OFFで状態をクリアするかどうかです。MRは電源OFFでクリアされ,LRは保持されます。
デバイス名称 | 記号 | 電源OFFでの動作 | ワードデバイスとして |
入出力リレー | R | クリア | 扱える |
リンクリレー | B | クリア | 扱える |
内部補助リレー | MR | クリア | 扱えない |
ラッチリレー | LR | 保持 | 扱えない |