エアハイドブースターの原理と雑感

SMC

エアハイドロブースターとは

油圧回路不要。エア回路のみで油圧のハイパワーを生み出すことができる増圧ユニットのこと。工場エアで動作するため油圧バルブ・油圧ポンプが不要。油圧ホースも極力少なくすることができる。

増圧の原理

基本的な原理はエア回路と同様。単位面積当たりの圧力が一定であるパスカルの原理を利用して増圧する。油圧はエアと異なり圧縮効果がないため超高圧の推力を得ることができる。

パスカルの原理による増圧
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エアハイドロブースタの構造

構造は基本的なシリンダーと同じ。P1にエアーを供給するとピストンが前進する。パスカルの原理により増圧された油が油圧シリンダに供給される。

欠点とそれを補うためのニューマチックブースター

便利なエアハイドロブースタであるが、増圧した分だけストロークが短り速度も遅くなるのが欠点としてある。ストロークを長くした分だけブースターが巨大化してしまうため増圧とストロークの両立が難しい。

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これを両立させた機器がニューマチックブースタとしてヒロタカ精機から発売されている。アプローチと増圧の回路を分けることにより、高速・長ストロークでアプローチした後の増圧を実現している。

http://www.hirotaka.co.jp/index.html

エアハイドロブースタの今後

圧入ユニットの電動化によって今後は目にする機会が少なくなってくると思う。だが、コレットチャックの動作などのニッチな分野では欠かすことができない機器であることは間違いない。