SHARPからMELSEC Qシリーズに変わって感動した2019年
配属当初は30年選手の生産ラインだったこともあってPLCはSHARPのJW100H,JW300Hであった。これが同時の電卓くらいの性能しかなく大変苦労したのを覚えている。一変して状況が変わったのは新設ラインにかかわり始めてから。新規ラインでSHARPのPLCなど使うはずもなく、導入したのは三菱電機のMELSEC Qシリーズであった。
ソフトもそれまでのJW300SPからGX-Works2に変更になった。300SPはそもそもプログラムが一体化していてサブプルグラムが作れないことや検索機能が貧弱なことから圧倒的に使いにくかった。設備同士もフィールドネットワークでつながっていないから毎回制御盤を開けてシリアル通信ケーブルを刺さないといけない。さらに基本的に8進数で動いているからわかりにくい。MELSECに変わってから使い勝手が圧倒的に向上して感動したのを覚えている。
UDEH CPUからUDV CPUに変わってさらに感動した。
UDVに変わってからCPUにSDカードをさせるようになった。CPU単体でロギングができるため、いちいち回路にカウンタを仕掛けたりサンプリングトレースを設定する必要がない。
これからの時代はキーエンスのKVなのにまた時代を逆戻りするなんて
今国内で一番伸びているPLCであるKV8000を使いたかった。ドライブレコーダ機能が搭載されているからデバックも1/10時間で終わる。つらい。
KV7500とKV-Studioを使ったことがあるけど慣れれば圧倒的に使いやすいと思った。PLC本体にディスプレイが搭載されている点もよい。
それでもSHARPのPLCよりはまし
SHARPのJW100HとJW300Hは地味に落とし穴が多くて素人は必ず罠にはまる。7000番台のアドレスがPLC本体の設定に直結しているから使用してはいけないとか誰が知っているのだろうか。知らないでいると設備が1時間に1度停止する不具合に1週間悩まされることになる。旧型のPLCに触るのはとても勇気がいること。