Keyence KV Studioで変数を使う方法について解説します。
変数とは
プログラム上で記述するデバイスを文字(変数)に置き換えることを意味します。
例えば、以下の行はデバイスNoでプログラミングしてあります。
これを変数に置き換えることで、プログラムの記述が簡単になります。
接点やコイルを文字列で指定できるため、毎回デバイスNoを調べる手間がなくなるのです。
さらに、デバイスの空番号を意識しなくてよいといったメリットもあります。変数編集画面で変数名とデータ型を定義すればよいため、デバイスの空番号を調べる必要はありません。
グローバル変数
プロジェクト全体を通して全てのプログラムで使えるのがグローバル変数です。
また、KV Studioで定義するこのグローバル変数はVT5以降のキーエンスタッチパネルで参照することができます。
割付けデバイスを指定することができるので、変数を使って拡張入出力ユニットを制御したい場合はグローバル変数を使いましょう。
ローカル変数
各プログラム単位で扱う変数をローカル変数といいます。
定義したローカル変数はそのプログラムのみで使用することができます。他のプログラムから参照することはできません。
グローバル変数と異なり、プログラム単位で同じ変数名の定義が可能です。
タッチパネルVT5からローカル変数を参照することはできません。
割付けデバイスの指定はできません。
ローカル全体割付設定
グローバルデバイスとローカルデバイスの割付領域は重なっており有限です。これはどういうことかというと、ローカルデバイスの割付を行う際にグローバルデバイスの割付を削っているのです。
ローカルデバイスを使う際はあらかじめローカル全体設定で予約個数を設定しておきましょう。でないとローカルデバイスの定義ができません。